姫(き)は中国の姓の一つである。中国史では、周王朝の国姓、及びそこから分家した晋(諸説あり)・魏・韓(晋の分岐国)などの国姓である。
姫姓は元々、帝嚳の別姓(本姓は公孫)であったという。嚳の子孫の后稷はこの姫を姓として使ったという。
后稷の子孫とされる古公亶父が周の始祖であり、そこから分家していった諸国が姫姓の国である。姫姓の国として呉(諸説あり)・燕(諸説あり)・魯・晋・魏・韓・鄭・衛・虞などが挙げられる。
その後、春秋戦国時代の激動の時代の中で次第に姓は氏と同化して行き、周およびその分家の国が滅んでいく中で姫姓もまた消滅していった。
史料で判る限りでは、その後の姫姓の人物としては、漢の武帝が封禅を行おうとした際に、周の末裔を探したところ庶子筋の姫嘉という人物を発見し、子南君に封じて、周の祭祀を奉じさせたと記載されている。この一家は、衛の公家筋で、以後時代の変遷と共に何度か転封を繰り返しながら、西晋期間中まで存続し、少なくとも成康2年(336年)までに戦乱の為に断絶したと記録されている。
それ以後では例えば『新唐書』に於いて王羲之で有名な琅邪王氏などが姫姓に出自すると書かれているがおそらくは後世の付会である。また中唐の玄宗李隆基が「姫」と「基」の発音が同じことから、詔を出して天下の姫姓を周姓に改めるよう命じた事例もあるようだ。しかし、北宋時代に作られた当時の中国人の姓を一覧にした詩『百家姓』には姓のひとつとして紹介されており、姫姓の中国人は、現代でも少数ながら存在する。(ただしこの場合の姓は氏と同化した姓であり、周王室の姫姓と混同してはならない)
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