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2009年09月 アーカイブ

2009年09月03日

平泉遺跡群

岩手県平泉町の平泉遺跡群(平安?鎌倉時代、12世紀中葉?末葉)では、柳之御所・伽羅之御所・無量光院跡から発掘されたトイレ遺構ではないかとされる土坑が30基を超す。すべて円筒形で上端径0.8?1.6m、下端径0.6?1.0m、深さは0.9?3.3m、土坑形汲取式トイレで籌木がそれぞれから66?2192点出土している。しかし、深い土坑のなかには、埋土の中層から籌木の出土する例もあり、その状況から一括廃棄した可能性も考えられる。これは、汲み取られた糞尿が下肥として撒かれるさいに籌木が邪魔になるため、便槽へは落とさず、別にまとめて捨てた場合もありうることを示している。寄生虫卵分析では高密度の結果が出ており、トイレとする要件は満たすものの、なかにはトイレ遺構ではない土坑も存在する可能性がある。いずれにしても、土坑の形態的統一がなされており、都市平泉における計画性がうかがわれる。
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寄生虫卵の分析から、1. 回虫・鞭虫が大量に検出され、野菜や野草を生もしくは十分に火を通さずに食べていたこと、2. 肝吸虫・横川吸虫の検出により、コイ科やアユなどの淡水魚を生もしくは十分に火を通さずに食べていたこと、3. 日本海裂頭条虫が多いことから、サケ・マスを軽くあぶったり、生干やルイベのように生で食べたりしたことが多かったと思われ、これらの寄生虫により、腹痛を主とする消化器症状が起こり、場合によっては栄養障害や貧血に発展するおそれがあったと考えられる。これに対し、当時の人々は、花粉・種子同定分析で大量に検出されたヒユ属・アカザ属を腹痛や虫下しの薬として服用していた可能性もある。なお、秋田城跡と比較するとサケ・マスの常食が際だった相違点であり、ここに平泉政権の在地性の強さを指摘できる。

2009年09月17日

社会主義

社会主義(しゃかいしゅぎ)は、生産手段の社会的共有・管理などによって、平等な社会を実現しようとする思想・運動の総称である。

「社会主義」にはさまざまな定義や潮流があるが、ここでは比較的一般的と思われる説明を記載する。

狭義では、生産手段の社会的共有・管理を目指す共産主義、特にマルクス主義とその潮流を指す。日本では歴史的経緯により、この狭義を指すことが多い。

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しかし広義では、トマス・モア、フェビアン協会、北欧諸国などの社会改良主義や社会民主主義、一部のアナキズム(無政府主義)、上記のマルクス主義などを含めた総称である。ヨーロッパではこの広義を指すことが多い。

歴史的には、市民革命では市民が基本的人権など政治的(理念的)な自由と平等を獲得したが、資本主義が進むと少数の資本家(ブルジョワジー)と大多数の労働者などの貧富の差が拡大して固定化し、社会不安が増大したため、労働者階級が経済的(実質的)な平等と権利を主張したものとされる。

2009年09月27日

考証学

考証学(こうしょうがく)とは、中国において、清代に入って流行した学問であり、諸事の根拠を明示して論証する学問的態度のことを、こう呼んでいる。

宋学よりモンゴル・元を経て、明学に至る学問は、自分自身の見解に基づいて経書を解釈する、「性理」の学として発達した。(「宋明理学」)
それに対して、経学・史学を研究し、その拠り所を古典に求めたのが、考証学の起こりである。 また、漢学あるいは樸学(ぼくがく)とも呼ぶ。
明末清初の時期の黄宗羲や顧炎武が、考証学の先駆的存在である。黄宗羲の方は、歴史や暦学の方面に精通しており、顧炎武は、経学・史学や文字学に秀で、厳格な考証を行った。

以後、経学・史学の研究が隆盛となった。また、康熙・雍正・乾隆三代の学問奨励策とあい符合して、考証学は乾隆・嘉慶年間(1736年 - 1820年)に全盛となった。このため乾嘉の学(けんかのがく)・乾嘉学派の名がある。
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代表的な考証学者としては、閻若璩・恵棟・銭大昕・戴震・段玉裁・王念孫・王引之らが挙げられる。その中で、恵棟の系統を呉派、戴震の系統を皖派と呼び、考証学の二大潮流となった。呉派は蘇州を中心とするグループで恵棟により始められ、銭大昕によって大成された。一方、皖派は戴震の師である安徽省出身の江永によって始められ、戴震・段玉裁・王念孫・王引之によって発展された。このため皖派の主流をとくに戴段二王の学と呼ぶ。

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